洗面所が汚れやすいのは、ヘアセットやメイク、シェービングなどの朝の身だしなみ、外出後の手洗い・うがい、夜の歯みがきなどで何回も使う場所だからです。こまめな掃除はもちろん、除菌や消臭にも気をつかいたいところですよね。この記事では、洗面所の掃除のコツと掃除や除菌におすすめのお役立ちグッズについて解説していきます。
洗面台をキレイに保つポイントと掃除するときの注意点
洗面所は水分を含んだ汚れが多いため、汚れを放置したままにすると、水アカのように跡になり落としにくくなります。洗面所をキレイに清潔に保つコツは、こまめ掃除を毎日欠かさないことです。こまめな掃除を欠かさないようにするためには、洗面所の掃除道具・掃除グッズを使いやすい場所にセットしておくことをおすすめします。例えば、洗面所のシンク・洗面ボウルに掃除用のスポンジとクロスをセットし、汚れたらさっと掃除できるようにしておくと、水アカや石けんの飛び跳ねなどに気づいたときにすぐ掃除することができます。
洗面所を掃除するときの注意点
洗面台の掃除では、おもに以下に注意しましょう。
- 力強くゴシゴシ磨きすぎない…タオルでも強くこすると傷がつく場合がある。傷がつくと汚れやすくなるので注意
- 化粧品・整髪料・掃除道具などの金属性の缶を同じ場所に長期間置かない…洗面台に赤茶色の汚れの跡が残る場合がある
役に立つグッズ・本
洗面台の掃除に役立つ便利グッズ
洗面所は、水アカ・湯アカ・皮脂汚れ・石けん残り・洗剤残りなどの小さい汚れが積み重なって頑固な汚れになってしまうことあります。洗面所の掃除では、以下のようなものがあると便利です。
掃除用ブラシ
- 細かい部分や穴部分の汚れを落とすために使う
- 蛇口やボウルのオーバーフロー穴を洗うためのもの、排水口用、棚用と使い分けるのがおすすめ
- 古くなった歯ブラシでも代用できるが、掃除用ブラシのほうが使いやすい
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水拭き用雑巾・クロス
- 毛羽立たないタイプの雑巾・クロスを使う
- できれば常に洗面台の近くに置いておき、サッと水拭きする習慣をつけると清潔を保ちやすい
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スポンジ
- 洗面ボウル部分の水アカや石鹸カスを取るのに便利
- 棚に広い面積があるという場合にも使える
- 樹脂製の場所は、傷がつかないようにやわらかいスポンジを使う
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マイクロファイバータオル
- 洗剤なしでも眼鏡やガラスなどをピカピカに拭き上げることができるクロス
- 鏡や蛇口などを掃除した後、最後の仕上げに使うとよい
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水まわり用洗剤(中性洗剤・弱アルカリ性洗剤)
- お風呂用洗剤で代用可能
- 皮脂汚れなど酸性の汚れを落としやすい
- 界面活性剤の作用で、しつこいアルカリ性の汚れ(水アカなど)以外はほとんど落とせる
- 重曹でも代用可能
- 排水口の汚れには専用のパイプクリーナー(アルカリ性洗剤)を使う
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水まわり用洗剤(酸性洗剤)
- 水アカなど、アルカリ性の汚れを落としやすい
- 洗面シンク・洗面ボウルにくすみがある場合におすすめ
- クエン酸でも代用可能
- 消臭・除菌効果も期待できる
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洗面台の場所別でみる汚れの原因と掃除方法
洗面所を掃除場所をおおまかに分けると、「洗面シンク・洗面ボウル」「鏡」「蛇口」「排水口」があり、それぞれつきやすい汚れの原因が違うため、掃除方法も変わります。
洗面シンク・洗面ボウルの汚れの原因と掃除方法
洗面シンク・洗面ボウルには、樹脂・金属・石などさまざまな材質があります。掃除をする前に、洗剤・スポンジなど、推奨される掃除方法や使っても良い掃除グッズを確認しておきましょう。通常は説明書に記載がありますが、説明書を確認できない場合はメーカーに問い合わせることをおすすめします。
洗面シンク・洗面ボウルにつくおもな汚れは、水アカ・皮脂汚れ・石けん・洗顔料・整髪剤・化粧品などです。また、水アカと石鹸カスが合体したり、雑菌と皮脂汚れが合体したりと混ざっているタイプの汚れも多く見られます。
これらの汚れを雑菌やカビがエサして繁殖します。洗面所では、ピンク汚れの原因になるロドトルラという酵母が繁殖しやすく、ロドトルラを放置したままにするとその後黒カビが発生します。洗面シンク・洗面ボウルのぬるぬるした汚れはロドトルラなので、こまめにきれいに掃除しましょう。
水アカはアルカリ性の汚れなので酸性洗剤(クエン酸など)を使い、皮脂汚れは酸性の汚れなのでアルカリ性洗剤や中性洗剤を使います。基本的には、中性洗剤・アルカリ性洗剤を使った後に酸性洗剤を使ったほうが効率よく掃除ができますが、アルカリ性洗剤と酸性洗剤が混ざると危険なので、必ずしっかりと洗い流すようにしてください。こびりついて固まり落ちなくなった汚れは、掃除ブラシでこすり落としましょう。
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鏡の汚れの原因と掃除方法
鏡のおもな汚れは、洗顔・うがい・歯みがきのときの水跳ねによる水アカや、石けん・洗顔料・歯みがき粉・うがい薬などの薬品・洗剤のしぶきが多く、周辺部の黒カビにも気をつける必要があります。ごく一般的な鏡であれば、ほとんどの汚れはガラス用クリーナーで落とすことができます。特殊加工の鏡(くもり止め加工のある鏡など)は、ガラス用クリーナーや研磨剤入りの洗剤を使うと、鏡面を傷めてしまう可能性があります。特殊加工の鏡は、中性洗剤(食器用洗剤など)を水で5倍程度に薄めて掃除するのがおすすめです。
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蛇口の汚れの原因と掃除方法
蛇口は、水アカによるうろこ汚れがつきやすく、手アカや皮脂汚れ、石けんカスもつきやすいです。手アカは酸性の汚れ、石鹸カスや水アカはアルカリ性の汚れのため、アルカリ性洗剤と酸性洗剤を順番に使って落としましょう。
また、蛇口の裏側や後ろの部分はゴミやホコリが溜まりやすくなっています。あまり掃除をしていないと黒カビの発生を見落とすこともあるので、定期的に汚れを確認してください。シャワーヘッドがある蛇口の場合、ホース周辺に黒カビが発生する場合があります。カビ専用洗剤で落とせますが、必ず換気をしながら掃除し、使い終わった後はしっかり水で洗い流しましょう。
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排水口の汚れの原因と掃除方法
排水口の汚れは、髪の毛・食べ物のカス・皮脂汚れ・石鹸カスなど、さまざまな汚れが混ざっています。また、汚れをエサにした雑菌が繁殖していることもあり、排水口からのイヤな臭いの原因にもなります。まずは、排水口の栓や、髪の毛などのゴミを絡め取るヘアキャッチャーを掃除しましょう。中性洗剤で落ちない汚れは黒カビの可能性があるので、黒っぽい汚れがある場合は塩素系漂白剤やカビ専用洗剤で掃除してください。
栓やヘアキャッチャーを外して排水管が見えてきたら、細い専用ブラシで掃除してください。適した洗剤は排水管の材質によって変わってきますが、基本的には中性洗剤がおすすめです。パイプユニッシュなど、排水口・排水パイプ用の洗剤を使う場合は、使用しても大丈夫が事前に説明書を確認するようにしてください。
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おわりに:洗面所は毎日の身だしなみを整える場所。こまめに清潔を保とう
洗面所は洗顔・歯みがき・手洗い・うがいと、毎日の清潔や身だしなみを整える場所です。キレイに清潔を保つようにすると、精神衛生上にも良い影響があります。掃除グッズと洗剤を使いやすい場所に置いておき、こまめな掃除を心がけましょう。また、洗面シンク・洗面ボウル・鏡・蛇口・排水口は、材質によって使える洗剤や掃除グッズが違ってくるため、必ず説明書を確認するようにしてください。なお、掃除ブラシでも落ちない汚れを硬いものを使ってこそぎ落とすと、洗面所を傷める原因になります。落ちない汚れや排水口の詰まりがあるときは、基本的には専門の業者に相談することをおすすめします。
※この記事は、家事読本 ― カジトク ― 「洗面所の掃除の基本 ― 場所別で違う掃除のコツと忘れがちな注意点」の記事をカジトク編集部から許可を得たうえでクリン.ネ編集部が検証のもと、編集・再構成し転載しています。
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